7日目退院と番外編交通事情?part2

7日目の朝、体調は良好で健康そのものであった。まもなく本日中の退院が決まり、昼ご飯を食べて薬を飲んでから出ていきなさいということで最後の病院食、感謝のきしめんを食べた。

病院ではずっと日本食を食べていたため、今後はまた食あたりの恐怖と戦いながらの食事をしなければならないことが少々億劫になった。

退院後、とある用事で次の目的地であるダージリンに明後日中に到着する必要があったので明日夜発ブリマリ行のチケットを取りにバスターミナルへ。

おかしい、ターミナルにつけば客引きに取り囲まれ、一番消極的な客引きについていく予定だったのに、誰一人として声をかけてこない。まさかダッカで治療を受けている間にその辺の野犬になったのではないだろうか。

おお、千尋よ。どうかお父さんとお母さんは野犬の中にはいないと答えてくれ。

仕方がないので、客の方から売り込むことにした。
一番近いバス会社オフィスから順に顔を突っ込んでブリマリ!ブリマリ!と連呼するという営業妨害一歩手前の行為を4軒ほど行った。5軒目にして職員が入れと手招いてくれ、可哀想な野犬をブリマリまで運んでくれる会社に巡り合うことが出来たのである。

今回は病み上がりの身であることを鑑み、独立シートエアコン付きというマハラジャ向けのチケット(1700タカ)を購入したのだが、職員はもうバスが出るから早く行けと言ってくる。おやおや何をお言いかな、朕が頼んだのは明日のチケットざます。とすっかりエセマハラジャ気分で余裕の態度だったが、職員は明日のチケット?それなら2200タカ払えと言い出した。

Why tomorrow ticket is so expensive💢

職員はベンガル語で何やら理由を述べ、とにかく2200タカだと言う。納得出来ないので、翻訳アプリを見せてスマホにもう一度ベンガル語で話してくれと言うと何故か1700タカに戻った。マハラジャへの道のりはまだまだこれからである。

チケット受け取り、5回程明日の18時にここに来いと念押しを受けターミナルを後にした。
本日の病み上がりマハラジャムーブはまだまだ終わらず、この旅で一番高価な宿となるであろうなんと素泊まり3000円のゴージャスルームへチェックイン。

褒めるか笑うかしたいとこだが実に絶妙な部屋である。まぁ東京中心地でこの部屋なら1万前後しますよね。

※夕食は病院でもらった安全な生果物と密閉包装されたパンを食べました。

番外編交通事情?part2

マハラジャマハラジャと言いながらお金の話ばかりなのは我ながら惨めでなので、ここからはチップをもらった時の笑顔が見たくてUberですら毎度チップを渡してしまうバイクタクシーのお話をしたい。

バングラディシュは世界一大気汚染が酷い国であり、一日呼吸するだけでタバコ何本分だかに相当するという。汚染の原因としてはその交通量が影響しているだろう。道路は雨が降ればドロドロになるほど砂埃まみれであり、これを乗り物という乗り物が巻き上げる。また旧式の通勤バスを始め、車が多すぎることによる単純な廃棄ガス汚染も大きい。

この様劣悪な環境下をバイクで走るとどうなるか。

A.こうなる。
小雨が10分ほど降った後に15分バイクタクシーに乗った結果である。15分田んぼ道を走った訳ではなく首都ダッカの中心地を走った結果である。

また、後部座席から景色を見ようと周りを見渡していると目に色々粒が入ってくる。ダッカに来てからメインの足になっているバイクタクシーだが便利な反面、代償が伴っているのだ。