29日目インド霊障とやはり素晴らしいバンコク

※少しタイを酷評してしまうパートがありますが、タイは大好きですし素晴らしい国だとわかった上で書いているので悪しからず。酷評はタイが悪いのではなく、インドをどれだけ嫌いながらも気に入っていたかという事です。

5人でバンコクに到着し、私は今日帰るが彼らは5日ほどバンコクに滞在する上、バンコクでの目的も違うので市内で朝食を取ってから別れることにした。

ここで、メンバーの一人がラオスに行くと言い出した。原因は私が昨日バンコクからラオスに行くか迷ったと口走ったことである。その一言が彼をその気にさせてしまったのだ。悪気は無いとはいえ、サークル活動として団体行動を重視している彼らのグループを分断する一言を発してしまった事に責任を感じてしまう。
せめてもの罪滅ぼしとして、旅が上手くいくようY君から得ていたラオス情報を余すことなく伝え、他のメンバーにも不安がられながらグループを出て行った。

気を取り直し、バンコク市内へ

タイらしい朝食を食べた。

後輩達はインドはツアーを組んでいたが、バンコクはセルフなのもあり、今日の宿を取っていないらしい。そして、これまた私がドミトリーの話をしていたら泊まる気になってしまったらしく不安なのでチェックインまで見届け、別れた。
まあ、タイだしインドから生還しているので大丈夫でしょう!

私は本日のバンコク滞在を癒しに全力を注ぐと一月前から決めていた。南アジアで狂ってしまった感覚を戻し真人間に戻るためだ。


運河の船はローカルの足となっていた。

インド霊障1 何も無いことがつまらない。
後輩と別れ一人になってから、カモオーラが皆無なのも相まって客引きはあまり声をかけてこないし、特別驚くことが何もない。タイは私には平和すぎた。
インド滞在中でさえ、心にスレが生じ、初日なら絶対ブログに書いていたことですらボツにすることが多々あった。そのような状態でタイに来ると、1ヶ月前は異国に来た!と感じていたが、今日は「あ、日本に帰ったみたいだ」と思った。


カラオケ招き猫とドンキを見て、げんなりした。
悪いのは私です。

インド霊障2 日本語酔い
南アジアで目や耳にする日本人宿以外の日本語からは全て悪意を感じ、日本語を見るとそれを避けるようにしていた。だが、タイのショッピングモールには日本語がそこかしこに溢れており、無害な日本語だが身体が勝手に反応し、花粉症と似たような原理で日本語を見ると気分が少し悪くなった。

意味の分からない霊障に襲われながら本日の目的、マッサマンカレーと古式マッサージを探す。


世界一旨いと言われる、マッサマンカレー
確かに美味しかったが、失神カレーと比べてどちらの方が上かと聞かれると答えられない。
失神カレーは350円程度で冷房が効いていない半野外の小汚い食堂で食べる。一方で、マッサマンカレーは1000円程度で冷房が効いた屋内の清潔なテーブルクロスと食器の上で食べるのだ。

だから、パンチが足りないような....気がした。

とはいえ美味しい食事に満足し、マッサージ屋へ行く。古式マッサージを気に入ったので2軒はしごしてしまった。
清潔なマッサマンカレーとマッサージで心がかなり癒やされバンコクの街が魅力的に見えてきた。

そして残り時間はローカルフード漁りに全力を注ぐ。

トムヤムヌードル。タイで食べた中で一番美味しい。エビや貝の出汁が酸っぱ辛いスープを上質な味に引き立てている。


ココナッツゼリー。肉や魚の生臭い臭いが立ち込める完全ローカル向けの市場に売っていた。
適度な甘さが美味しい。


何か葉っぱに包んだ物がかなり売っているので中身は知らないが好奇心で購入してみる。


生肉じゃねえか。

その辺で買い物していた人にあげました。
こんな小さな失敗が凄く嬉しかった。


豚の臓物煮込み。
まず、公衆の面前で豚なんて食べて良いんですか。と思った。ここはヒンドゥーでもイスラムの国でもないのだ。
臓器の臭味をパクチーなどで消しつつ、豚出汁の旨味を効かせたスープが最高だった。



旅の最後はカオサンストリートで締める。屋台飯や大麻の香りがするこの道は異国にいることを強く実感させてくれる。


カオサン名物のワニ。食べるとバーツがなくなり空港に帰れなくなるので我慢。


1ヶ月前にも食べたスイーツ。名前がロティなのが若干気になる。

満足したのでバスで空港に戻った。
平和でカオサンを除けば特に誰も絡んでこない街は、清潔で美味しい料理とマッサージという癒しダブルパンチに溢れており、空港に戻る頃にはタイは面白いと心から思え、日本語も特に気にならなくなった。

ゲートの前で飛行機を待っていると寝てしまい、搭乗締切時間ギリギリに同じ便の人に起こされた。
もしあの人がいなかったら空港に置き去りだった?
JALならゲート前に居たら、大丈夫だろうがエアアジアなら置いて行かれても不思議でないのが怖いところ。
一瞬過ぎて、お礼も言えなかったがあの人がいなかったら本当にラオスに行くところだった。