28日目さよならインド

Y君と動物園に行く予定が、彼が熱を出したので持ち合わせの解熱剤を渡し一人で行くことに。

私もそうだったが会う人会う人大体インド到着3日目前後に体調を崩している。

動物園は遠いのでバスを待っているのだが一向に来る気配がない。インドの市バスはその路線が今なお存在しているかどうかすら怪しく思えて永遠に来ないのではないかと心配になってしまう。

ついに痺れを切らし歩き始めたその時、

後ろから颯爽と目当てのバスが通り過ぎて行った。

仕方がないので1時間ほど歩くことにした。
動物園で50ルピーを支払い園内へ。

ベンガルトラ

ナマケグマ→飼ってる村があると噂の熊

このやる気の無さどうにかなりません?

8月の暑さで動物がへばっているのは仕方ないが、展示の工夫や雑草処理など人間が改善出来る余地は沢山あるだろう。
さらには雑草まで展示している影響で、本当に自然そのものになっており、トラのような大きい動物なのに水族館の擬態生物を探すかの如く発見に苦労する。

それでも50ルピーで立派なトラや園内に紛れ込んでいる野生動物を見ることが出来たので良かった。

紛れ込んでいるクソデカコウモリ

園内の池は鯉ではなく、デカいティラピアとこれまた立派な雷魚系の魚

動物園の次は

ヴィクトリア記念館
タージマハルを模して作られたイギリス様式の建造物
中は博物館になっていて、インド独立の歴史が紹介されていた。尚、外国人の入場料は動物園の10倍


ヴィクトリア記念館の隣にはコルカタ競馬場と馬の放牧農場があった。帰りのバス代含め残金700ルピーでコルカタ競馬に挑むか悩んだが、私の競馬勝率はハルウララ互角なのでやめておいた。


馬を眺めているとスコールになり、しばし共に雨宿り。



スコールのあとは時間と腹が許す限り、ローカルフードを食べた。やはりベンガルのスイーツは面白いものばかりでスイーツ開拓楽しいです。

ドミトリーに荷物のピックアップに戻り、宿から出れていないというY君の為におつかいをした。風邪薬と経口補水液の素は日本と変わらないが、スパイス味ではない手軽な食べ物を選び、療養食に選んだのはサブウェイとラッシー。インドで日本人が楽に食べられる物を探すとファストフード以外何があるのだろうか。

空港に行くまで1時間ほど前にY君と私がタイ経由で帰るとかY君の旅の予定を話していたが彼がとんでもないことを言い出した。

残金それだけあるなら、飛行機ブッチしてラオス行ったらどうですか?と

正直めちゃくちゃ行きたい。
さらに、私の座右の銘は「やらない後悔よりやる後悔」なのでラオスに行くと家族に連絡を入れようと半分ほど決断していたが流石に疲れからスマホを握るその手に待ったをかけている。
いよいよ出発の時間になり、ザックを背負う。
いつもと同じ重さのザックだが、何故だが物凄く重く感じたことが決め手となり、ラオスはまた次の機会に行くことにした。世の中には必要のない後悔もあるのだ。


その後、空港に戻ると

私の大学の下級生4人組に出会った。

ホントどうなってんだ、弊学。

サークル活動としてコルカタマザーテレサハウスにてボランティアをしに来ていたらしい。私とは違って社会貢献的な若者達である。

ここで、これから乗る飛行機の話を少し説明したい。
航空会社はエアアジアというLCCで受託手荷物が非常に高額であることに定評がある。また、機内持ち込み荷物は7KGまでという制限がある。
したがって、私は7KGオーバー分をポケットに詰め込み、お土産は極力我慢し、何とか持ち込み荷物で完結させていた。

後輩達はゴミ箱の前で切り捨てる荷物を検討していた。

持ってきた服を全て重ね着し、不要な荷物は徹底的にゴミ箱に入れ空港職員に冷ややかな目で見られながら荷物と格闘した結果、無事全員追加料金無しの7kgをエアアジアのお心遣い込みで達成した。

インド最後の数時間は、4人の仲間を加え賑やかに過した。