15日目ネパール突入

ゴーラクプルからはバスで3時間揺られネパールの国境へと直行する。

日本人二人での大移動はこの旅で始めてのことで、少々一人旅なのに甘えなのではと思ったが、正にその通りで事前にルートを調べていたR君について行くだけになった。拍子抜けするほど簡単にスノウリ国境につき、セルフプロデュースも楽しいがパッケージ旅行もまた、楽で安心出来て良いなと気づいてしまった。

陸路国境に若干のトラウマを抱える私は終始不安を抱えていた。その不安が的中するかの如く、出国審査官はビザとパスポートを見て難しい顔をしている。これ以上の失敗はしたくないので強気の態度で質問にキッチリ答えると出国のスタンプをくれた。

ネパール側からさっきまで居たインドを見物

ネパールに入るとイミグレーションなぜだかバス会社より立地の悪い場所にあり、入国スタンプが無い状態で、大量の客引きから不法入国の誘いを受けることになった。(何故だろう、客引きにあってるのにあんまり悪い気はしない。)

今からイミグレに行くからと客引きをあしらいイミグレへ辿り着いた。再びドキドキの瞬間である。しかし、その心配は杞憂でネパールのイミグレーションの人はとても優しくアライバルビザの案内や入国審査をしてくれ無事にほっこりとした気持ちで入国を認められた。

ちょっと聞いてほしいんですが、やっぱり、入国審査官はその国に到着しておそらく始めて関わる現地の人間でその国の第一印象を決める顔だとも言えると思うんですよ。もちろん、変な人を国に入れない為にも厳しくあるべきだというのも解りますが、いきなりぶっきらぼうではなくて最初だけでも愛想が良いほうがこの国いい国かもなって思えるんじゃないかと考えます。
何が言いたいかと言うと、インドのイミグレーションは、もうちょい優しい感じで接して欲しいってこと。

少々話が脱線してしまったが、客引きのもとに戻りバス会社の料金を少し聞いて周り、チケットを取った。(なんだろう、インドやバングラディシュでしていた客引きへの僅かな緊張が微塵もない。)

R君はカトマンズ行き、私はポカラ行きのチケットを買い、お互いバスが出るまで4時間ほど時間があったので近くのカフェで休憩することにした。

カフェの向かい席にはワイルドスピードのハンに似た男性が座っており、目が合うと微笑んでくれた。(ハン推し)
ここで、ネパールに入国してからの違和感の正体に気がついた。顔が似ているから、無意識に安心というか、親近感を抱いていたのだ。
ネパールはチベット系の人が多く、東アジア系の顔をしている人が多い。



顔が似た人達に囲まれながらのんびりモモとスイーツを食べた。

このカフェでしばらく粘ったが人が増えてきたので別の店へ移動。

そう言えば、ネパールはインドのように酒に厳しくないことを思いだし二人でビールを飲みながらしばし時間を潰した。

バスが来て再び一人になり、ポカラへ向う。

バスが止まりました。

聞いてはいたがネパールの道は予想以上にバッドコンディションであり、そこかしこで穴ぼこや土砂崩れが発生しており、夜間に何度も立ち往生した。

おまけに、ちょっとお金を出してエアコン付きのバスに乗っているのに、立ち往生の度に運転手がエンジンを切るので定期的に車内は熱帯夜にやられた。

そうこうして、朝5時前、バスはポカラに到着した。
立ち往生がなければ知らない土地に深夜の2時とか3時に放り出されていたと思うと、土砂崩れに手を合わせ無い訳にはいかなかった。

さてこれからどうしようかタクシーが寄ってくるが宿は精々3km先だからリキシャーに乗りたい。あれリキシャーいないな。タクシーニヤリ。

タクシーで宿に向かった。

ポカラにはリキシャー1台いなかった。